英語リスニングアプリおすすめ5選|「多聴」と「精聴」で選び分ける【2026年】

英語のリスニングアプリはどれを選べばいい?——結論として、アプリを「多聴系(英語に触れる量を増やす)」と「精聴系(1文の音を正確に拾う)」の2タイプに分け、いま自分に足りないほうを選ぶのが失敗しない選び方です。この記事では代表的な5つを比較します。まず結論をまとめると——
- ・そもそも学習が続かない → Duolingo
- ・好きな動画でインプットを増やしたい → VoiceTube
- ・体系立てて日常英会話から固めたい → スタディサプリENGLISH
- ・1文ずつ丁寧に聞き取る練習をしたい → レッドキウイ
- ・毎日聞いているのに聞き取れるようにならない → シャドマス
リスニングアプリは「多聴」と「精聴」に分かれる
リスニングアプリと一口に言っても、役割は大きく2つに分かれます。1つは多聴系——動画やストーリーで英語に触れる量を増やし、リズムと処理速度に慣れるアプリ。もう1つは精聴系——1文に立ち止まって音を分解し、「聞き取れない音」を1つずつ潰していくアプリです。
つまずきやすいのは、多聴系だけを何ヶ月も続けてしまうパターンです。毎日英語を聞いているのに聞き取れるようにならない場合、原因は触れる量ではなく、英語特有の音の変化——単語同士がつながり、消え、別の音に変わる現象——を処理できていないことにあります。この状態で聞く時間だけ増やしても、拾えない音は拾えないままです。原因の詳しい仕組みは 単語は分かるのに聞き取れないのはなぜ?で解説しています。
逆に、音は拾えているのに内容が頭に入ってこない場合は、語彙や処理速度が課題なので多聴系が効きます。自分がどちらでつまずいているかを見極めてから選んでください。
※ 精聴のパートは、シャドマスのAI採点なら「どの音が拾えていないか」がスコアで見えます。
英語リスニングアプリ比較表
以下の並び順は優劣ではなく、多聴系(1〜3)→精聴系(4〜5)のグループ順です。
| アプリ | タイプ | 料金(税込) | 無料範囲 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 多聴系(ストーリー型の総合学習) | ベーシックプラン 月2,178円(税込・Web申込)/アプリ内課金は月2,500円(税込) | 初回7日間無料 | 教材選びで迷わず体系的に進めたい人 | |
| 多聴系(ゲーム式・習慣化) | 基本無料/Super Duolingo 年9,900円〜(税込・プランにより変動) | 基本コースは無料で学習可能(14日間のSuper無料体験あり) | まず毎日英語に触れる習慣を作りたい人 | |
| 多聴系(動画・生素材) | 月980円〜(税込・プランにより変動) | 無料プランあり | 好きな動画で楽しくインプットを増やしたい人 | |
| 精聴系(1文単位の聞き取り) | 月350円〜/年2,600円〜(税込・プランにより変動) | 無料で利用可能(一部機能・学習量に制限) | 1文単位でじっくり聞き取る練習をしたい人 | |
| 精聴系(AI添削シャドーイング) | 月1,750円〜(年プラン・月あたり/税込) | お試し無料あり | 聞いているのに聞き取れない状態を抜けたい人 |
※2026年7月時点。キャンペーン等で変動するため、最新の料金は各公式サイト・ストアでご確認ください。
1. スタディサプリENGLISH 新日常英会話コース
ドラマ式レッスンで飽きずに続く総合型

- タイプ
- 多聴系(ストーリー型の総合学習)
- 料金
- ベーシックプラン 月2,178円(税込・Web申込)/アプリ内課金は月2,500円(税込)
- 無料範囲
- 初回7日間無料
スタディサプリENGLISHの新日常英会話コースは、海外旅行や日常シーンを題材にしたドラマ仕立てのレッスンで英語を学ぶアプリです。1回数分のレッスンにストーリーの続きが気になる仕掛けがあり、「教材が退屈で続かない」タイプの人でも習慣化しやすい設計になっています。
リスニング面では、聞き取った英文を書き取るディクテーションと、音声を追いかけるシャドーイングの機能が学習フローに組み込まれています。ただしシャドーイングの発音を採点・添削する仕組みではないため、自分の音が正しく再現できているかは自己判断になります。
メリット
- +ドラマ仕立てで飽きにくい
- +ディクテーション・シャドーイングが学習フローに内蔵
- +レベル別に何をやるかが決まっていて迷わない
デメリット
- −月2,000円台と価格はやや高め
- −発音の採点・添削機能はない
こんな人におすすめ日常会話レベルから、体系立てられた教材で英語を立て直したい人
2. Duolingo
ゲーム感覚で毎日続く。学習習慣の入口

- タイプ
- 多聴系(ゲーム式・習慣化)
- 料金
- 基本無料/Super Duolingo 年9,900円〜(税込・プランにより変動)
- 無料範囲
- 基本コースは無料で学習可能(14日間のSuper無料体験あり)
Duolingoは世界で最もダウンロードされている語学アプリで、5分程度の短いレッスンをゲーム感覚で進められます。連続記録(ストリーク)やランキングなど継続を促す仕組みが強力で、「英語学習が三日坊主で終わる」という課題に対しては極めて有効です。
一方で、リスニング問題は短い例文の聞き取りが中心です。ナチュラルスピードの会話やニュースのように、音がつながって崩れる長めの音声に対応する訓練としては物足りません。英語に毎日触れる入口として使い、聞き取りの精度を上げる学習は別に用意するのが現実的です。
メリット
- +基本コースが無料
- +継続の仕組みが強く習慣化しやすい
- +1レッスン5分程度でスキマ時間に収まる
デメリット
- −リスニングは短文中心で、実際の会話速度への対応力は付きにくい
- −発音の細かい添削はできない
こんな人におすすめ学習が続かない段階の人。まず毎日英語に触れる習慣を作りたい人
3. VoiceTube
10万本の動画で生の英語に触れる

- タイプ
- 多聴系(動画・生素材)
- 料金
- 月980円〜(税込・プランにより変動)
- 無料範囲
- 無料プランあり
VoiceTubeは、映画・TED・海外ニュースなど10万本以上の動画に英語字幕と日本語字幕を付けて学習できるアプリです。字幕の切り替え、繰り返し再生、単語のワンタップ検索など、動画で英語を学ぶための機能がひと通りそろっています。
録音した発音をAIが採点する機能や、動画内のフレーズを穴埋めで練習するディクテーション機能もあります。素材が本物の動画である分、自分のレベルに合ったものを自分で探す必要があり、難易度が合わないと「聞き流して終わり」になりやすい点には注意が必要です。
メリット
- +10万本以上の動画で素材に困らない
- +英日字幕の切り替えが快適
- +AI発音採点・ディクテーション機能もある
デメリット
- −レベルに合う素材を自分で探す必要がある
- −生素材のため初中級者には難しい動画も多い
こんな人におすすめ中級以上で、興味のある動画を使ってインプット量を増やしたい人
4. レッドキウイ(RedKiwi)
1文ずつ聞き取る。精聴入門に手頃

- タイプ
- 精聴系(1文単位の聞き取り)
- 料金
- 月350円〜/年2,600円〜(税込・プランにより変動)
- 無料範囲
- 無料で利用可能(一部機能・学習量に制限)
レッドキウイは、ドラマ・映画・インタビューなどの動画から切り出した短いクリップを、1文ずつ聞き取っていくアプリです。聞き取れなかった箇所にはネイティブ講師による解説が付いており、「なぜそう聞こえるのか」を確認しながら進められます。
動画を流し見する多聴とは違い、1文に立ち止まる精聴のスタイルなので、聞き取りの精度を上げたい人に向いています。ただし学習の中心は「聞いて理解する」ことで、自分で発音して音を再現するトレーニングとしては設計されていません。
メリット
- +1文単位で細かく聞き取る精聴スタイル
- +ネイティブ解説で疑問を解消できる
- +有料プランでも価格が手頃
デメリット
- −自分で発音して再現するトレーニングではない
- −無料範囲では学習量に制限がある
こんな人におすすめ聞き流しから一歩進んで、1文を正確に聞き取る練習を始めたい人
5. シャドマス
音を拾う力をAIが採点。精聴の本命

- タイプ
- 精聴系(AI添削シャドーイング)
- 料金
- 月1,750円〜(年プラン・月あたり/税込)
- 無料範囲
- お試し無料あり
シャドマスは、英語特有の「音の変化(音がつながる・消える・変わる)」に的を絞ったシャドーイング特化アプリです。聞いた音声を追いかけて発音すると、AIが発音をその場でスコアリングし、どの音が再現できていないかを可視化します。
聞き取れない音は、たいてい自分でも発音できない音です。シャドマスは「聞く→自分で言う→AIに判定してもらう」というループで、音を拾う力そのものを鍛えます。1課題は数十秒と短く、通勤時間だけでも続けられるため、多聴系アプリと並行して精聴のパートを埋める使い方に向いています。
メリット
- +音の変化と発音をAIがその場で添削
- +レベル別の短い素材がそろっていて教材探しが不要
- +1課題数十秒で毎日続けやすい
デメリット
- −動画や物語を楽しむ多聴系の機能はない(多聴系との併用が前提)
こんな人におすすめ毎日聞いているのに伸びない、音が崩れると途端に分からなくなる人
「毎日聞いているのに伸びない」ときの組み合わせ方
1. まず「音が拾えていない」のか「意味が追えていない」のかを切り分ける
判定は簡単です。聞き取れなかった音声のスクリプトを読んでみてください。読めば内容が分かるなら、語彙も文法も足りています。足りないのは音を拾う力(音声知覚)で、この場合は精聴系が必要です。逆にスクリプトを読んでも意味が取れないなら、語彙・文法の課題なので多聴系と単語学習が先になります。
2. 音が拾えていないなら、精聴を「毎日5分」足す
精聴は長時間やる必要がありません。むしろ集中力が続く数分を毎日積むほうが効果的です。1文を聞き、音の変化を確認し、自分で声に出して再現する——このループを短時間で回すのがシャドーイングです。正しい手順は シャドーイングのやり方|初心者が正しく始める7ステップにまとめています。
3. 続ける仕組みは多聴系、伸ばす仕組みは精聴系に任せる
多聴系と精聴系は役割が違うため、併用が最も効率的です。たとえば「通勤中はシャドマスで数分のシャドーイング、夜はVoiceTubeやDuolingoで好きな素材に触れる」のように、耳を作る学習と英語に浸る時間を分けると、多聴で拾える情報量そのものが増えていきます。
シャドーイングに特化したアプリの比較は 英語シャドーイングアプリおすすめ5選|無料・有料を比較、TOEIC対策が目的なら TOEICリスニング対策アプリおすすめ5選、勉強法そのものを知りたい場合は 英語リスニングの勉強法を参照してください。
多聴に「精聴」を足して、聞き取れる耳にする
触れる量を増やすだけでは、聞き取れない音は聞き取れないままです。シャドマスなら1日数分の短い素材で、AIが発音を採点しながら音を拾う力を鍛えられます。月額1,750円〜(年額プラン)。
無料でシャドーイングを始めるApp Store ★4.3|無料でAI採点まで体験できます。有料プランはいつでも解約できます。
よくある質問
- Q.英語のリスニングアプリは結局どれを選べばいい?
- A.目的によります。学習習慣がまだない段階ならDuolingo、好きな動画でインプットを増やしたいならVoiceTube、体系立てて進めたいならスタディサプリが向いています。一方で「毎日聞いているのに聞き取れない」なら、レッドキウイやシャドマスのように1文の音を細かく扱う精聴系を足す必要があります。
- Q.聞き流しだけでリスニングは伸びる?
- A.伸びにくいです。意味の分からない音をいくら浴びても、脳はそれを言語として処理する回路を作れません。聞き流し(多聴)は英語のリズムに慣れる効果はありますが、聞き取れない音を聞き取れるようにするには、音の変化を確認しながら自分で発音する精聴のトレーニングが必要です。
- Q.無料のアプリだけでリスニング対策はできる?
- A.Duolingoは基本コースが無料で、VoiceTubeやレッドキウイにも無料プランがあります。インプット量を増やす目的なら無料でも十分に始められます。ただし発音の添削やAI採点など、聞き取れない原因を特定する機能は有料になることが多いです。
- Q.多聴と精聴はどちらを先にやるべき?
- A.スクリプトを読めば分かるのに音声だと聞き取れない場合は、精聴が先です。この状態は語彙や文法ではなく音声知覚のつまずきなので、聞く量を増やしても解消しません。逆に、音は拾えているのに意味が追いつかない場合は、多聴で処理速度と語彙を伸ばすほうが効きます。

執筆
Geek
旧帝大卒。第二言語習得論(SLA)に精通する英語学習マニアで、本業は外資IT企業で働くエンジニア(自称ギーク)。「理論的に正しく、かつ続けられる」を信条に、論文ベースの知見とアプリの実体験を交えて、英語リスニング・シャドーイング学習を解説している。
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